医学の進歩に伴い医療の専門化が進んでいる昨今、その流れとは異なる「総合診療」という概念が生まれました。これは医学の専門分野の研究など「医療をおこなう側」の立場を離れ「医療を受ける側」の立場に立った診療のことを意味します。
総合診療医とは地域医療を行なう現場の医師であり、様々な分野の初期診療を行なうとともに専門医との連携を円滑に行なう仲介者の役割も担っています。
医療機関を訪れる人の多くは自分の症状に対し様々な不安を抱えつつ、医療機関という独特な環境の中で自分はまずどこへ行けばいいのか、どのように自分の症状を伝えればいいのかなど、わからないことばかりです。
そのような時にこの総合診療医に相談することにより解決の糸口が見つかるのではないでしょうか。米国ではこういった医療を行なう医師は家庭医として定着していますが、日本では総合診療科を持つ医療機関が未だ少ないのが現状です。
私たちはこの地域で活動する医師として、少しでも皆様のお役に立つことができるよう専門分野の医療のみならず総合診療医の役割を担うことができないものか、という思いから藤沢総合診療研究会という組織を立ち上げ、話し合いを重ねてまいりました。
まだまだ充分とはいえない活動ですが、インターネットを通じて現場から生の情報を発信することで地域の皆さんと共に医療情報の交流を深め、家庭医としての役割の一部でも担えればと思っておりますのでよろしくお願いいたします。 |
